「さようなら 別の人に大事にしてもらいたい」と思いました。
このピアノと出会うきっかけは、保育学校への入学でした。
保母を目指すのにピアノを習っておらず、
実技の無い短期大学を選び合格した私のために、
親が購入、入学までの春休み中にピアノの先生も探してくれて
バイエルから必死に指を動かしました。
なかなか思うように動かない左手、同じところでばかりつっかえる音符、
ピアノを引き取っていただく前夜、楽譜を拡げて弾いてみましたら、
指が勝手にどのキーを押さえるか覚えていて、
「さようなら 別の人に大事にしてもらいたい」と思いました。