ウォルナットと並んで人気のあるピアノの外装材は「マホガニー」です。マホガニーの代表的機種はヤマハ W106B、U30MhC です。チッペンデール様式(いわゆる猫脚-ネコアシ)の脚柱(あしばしら)のデザインとキメ細やかな木目と美しい色調で一世を風靡しました。
中米ホンジュラス産のものが本来のマホガニーです。しかし絶滅が危惧されるためワシントン条約で伐採が禁止となっています。そのため現在は同種のアフリカンマホガニーが良く使われています。
狂いが少なく耐久性があり、木肌が滑らかで、赤茶色の色調の中に光沢を持ち美しいので、豪華客船の船室の内装や高級家具に使われています。欧州が中南米やアフリカに進出した時に発見し惚れ込んで使われた樹種です。良き時代の香りがしますが、今は資源保護の観点からもマホガニーのような銘木ピアノをお持ちの方は大切に慈しんでくださると嬉しいです。